「エアコンをつけたら変な臭いがする。フィルターは掃除したのに…。ドラッグストアで見かけたエアコン洗浄スプレーを試してみようかな」
そう思ったことはありませんか?
実は、そのスプレーを使うと臭いが悪化したり、故障の原因になることがあります。ダイキン・パナソニック・三菱電機など国内主要エアコンメーカーは全社が、市販の洗浄スプレーの使用を推奨していません。
この記事では、エアコン洗浄スプレーをやめた方がいい理由を5つ解説します。「もう使ってしまった」という方向けの対処法も紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
エアコン洗浄スプレーをやめた方がいい5つの理由
理由① ドレンホースが詰まって水漏れが起きる
エアコンは内部に結露が発生する構造になっており、その水分はドレンホースを通じて屋外に排出されています。
ところが、洗浄スプレーを使うとエアコン内部に溜まったホコリやゴミが一度に大量に流れ出し、ドレンホースに詰まってしまうことがあります。詰まりが起きると排水がうまくいかず、水がエアコン本体から室内に漏れ出してきます。
「スプレーで掃除したら水漏れが始まった」という事例は珍しくありません。
理由② 電気部品に薬剤がかかると発煙・発火のリスクがある
エアコンは精密な電気製品です。内部には基板・センサー・配線など、水分や薬剤が触れると壊れてしまう部品がたくさんあります。
スプレーを噴射すると、狙った場所だけでなく周辺にも薬剤が飛び散ります。電気部品に薬剤がかかると故障するだけでなく、最悪の場合は発煙や発火につながる危険性があります。
メーカーが使用を非推奨としている最大の理由がここにあります。
理由③ 汚れを奥に押し込んでしまう
「スプレーをかけたら泡と一緒に黒い汚れがたくさん出てきた。きれいになった!」
そう感じる方も多いのですが、実際にはエアコン内部の奥にこびりついた汚れはほとんど落ちていません。
市販スプレーの噴射圧力は非常に弱く、熱交換器(アルミフィン)の奥まで届きません。表面の汚れをかき乱すだけで、落としきれなかった汚れを内部に押し込んでしまうことがほとんどです。
結果として、スプレー前よりも汚れた状態になってしまうケースがあります。
理由④ 洗剤が残ってカビが増える
スプレータイプの洗浄剤には「すすぎ不要」と書かれているものも多いですが、これが大きな落とし穴です。
エアコン内部は水で洗い流すことができないため、スプレーした洗剤が内部に残り続けます。残った洗剤は水分を含み、カビが増殖しやすい環境を作ってしまいます。
つまり「臭いを消したくてスプレーした→洗剤が残ってカビが増えた→さらに臭くなった」という悪循環に陥ってしまうのです。
理由⑤ メーカーが全社で使用を推奨していない
国内の主要エアコンメーカーは全社が市販洗浄スプレーの使用を非推奨としています。
・ダイキン
・パナソニック
・三菱電機
・日立
・東芝
・シャープ
・富士通ゼネラルなど
理由は上記の①〜④に加えて、抗菌コーティングやコーティング素材を傷める可能性があるからです。エアコンの取扱説明書にも「市販の洗浄スプレーは使用しないでください」と記載されているケースがほとんどです。
もう使ってしまった場合の対処法
「この記事を読む前に使ってしまった…」という方も大丈夫です。以下の手順で応急処置を行ってください。
ステップ1:すぐに設定温度を16℃にして冷房運転する
スプレー使用後はエアコン内部が濡れた状態です。設定温度を16℃の最低温度にして強風で1〜2時間冷房運転します。これにより内部に結露が発生し、残った洗剤や汚れを水と一緒に流し出すことができます。
※「送風」や「暖房」で乾かそうとするのはNGです。洗剤成分が内部で固まってしまいます。
ステップ2:プロのクリーニングを依頼する
応急処置が終わったら、なるべく早くプロのエアコンクリーニングを依頼してください。スプレー使用後は内部に洗剤や汚れが残っているため、放置するほどカビや故障のリスクが高まります。
自分でできるお手入れはここまで
「じゃあ内部の掃除は何もしなくていいの?」と思った方へ。自分でできるお手入れは以下の2つです。これだけで十分です。
・フィルター掃除(2週間に1回)
フィルターを取り外し、掃除機でホコリを吸い取ってから水洗いします。しっかり乾かしてから元に戻しましょう。
・吹き出し口の外側を乾いた布で拭く
表面の汚れやホコリを拭き取るだけでOKです。内部には触れないようにしましょう。
内部の熱交換器・送風ファン・ドレンパンの洗浄は、専門知識と専用機材が必要です。プロに任せるのが安全で確実です。
プロのエアコンクリーニングをおすすめする理由
「業者に頼むと高そう…」と思うかもしれませんが、実際の料金相場は以下のとおりです。
| タイプ | 料金相場 |
| 通常の壁掛けエアコン | 8,000円〜10,000円程度 |
| お掃除機能付きエアコン | 13,500円〜15,500円程度 |
市販のスプレーや掃除道具を一式揃えると10,000円以上かかることもあり、コスト面でもプロへの依頼が意外とお得です。
プロに依頼すれば、熱交換器・送風ファン・ドレンパンなど内部を徹底的に洗浄してもらえます。エアコンの効きが良くなり電気代の節約にもつながります。
まとめ
• エアコン洗浄スプレーは水漏れ・故障・カビ増殖のリスクがあり、メーカーも全社非推奨
• 自分でやるお手入れは「フィルター掃除」と「外側の拭き掃除」だけでOK
• 内部の洗浄はプロのエアコンクリーニングに任せるのが安全・確実・コスパも良い
• もう使ってしまった場合は16℃冷房運転で応急処置し、早めにプロへ依頼する
エアコンは毎日使う家電だからこそ、正しいお手入れで長く清潔に使い続けましょう。
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